当院は昭和32年6月に根上町国民健康保険 町立加賀病院として開設されて以来、2度の改称をはさみ、長きに渡り地域住民皆様の医療と健康を担ってまいりました。
現在は、総病床数100床(うち一般病棟が60床、療養病棟が40床)の病床機能を活かし、「いつもあなたのそばに能美市立病院」をキャッチフレーズとして様々な患者様のニーズにお応えできるポストアキュート機能とサブアキュート機能の体制を最大限整えています。診療科は内科、整形外科、眼科、泌尿器科など12診療科あり、「ほぼ在宅」、「いつでも入院」を積極的に実践し続け、どこにも引けを取らない地域包括ケアシステムの構築を目指して取り組んでいます。
具体的には、在宅療養支援病院の施設基準を取得し、中核となる地域医療推進センター(通称”まるっと”)にて、「訪問診療・訪問看護体制」を中心に、「患者サポートセンター」「地域包括支援センター」「居宅介護支援事業所」「介護老人保健施設」との連携により、退院後も安心して生活ができる支援体制を整備しています。また、令和5年5月には地域の病院として安全・安心な医療を提供しているとして、日本医療機能評価機構から、「3rdG:Ver.2.0(認定第JC1270-4号)」の4回目の認定を受けております。令和6年4月には検診室を健診センターとして充実させ、地域住民の皆様の健康を支えるとともに、医療水準の向上にも努めています。
さらに、社会情勢の変化に対応するため、能美市との医療介護DXをすすめており、令和6年4月には電子カルテを更新し、市内医療機関との病病連携、病診連携など共通電子カルテによるデータ連携基盤構築、能美市医師会とは、がん患者を中心とした「病診看連携」をすすめています。二次救急医療機関として救急対応にも積極的に取り組み、消防本部とは地域の見守りや救急体制で協働しています。
これらの取り組みを推進するため「能美市立病院経営強化プラン」を策定し経営強化を計画的に進めていきます。これからも地域に真に必要とされる病院を目指して、職員一丸となり取り組んでまいりたいと思います。
能美市立病院院長 水野 恭嗣